小学生からはじめる
プログラミング
公開日:2025.07.30
最終更新日:2025.07.30
子どもの習い事として注目を集めるプログラミング。「どんな子どもにおすすめ?」「うちの子どもはプログラミングに向いてる?」とお悩みではありませんか。
現役大学生でありプログラミング講師でもある菅野先生は、幼少期からITに親しみ、現在は農学を学びながら起業家としても活躍しています。今回は、プログラミング学習の必要性や子ども達に身に付けて欲しいチカラなどについて、菅野先生のお話を伺いました。
農学科で発展途上国の栄養問題を研究しています。その国の人々は普段何を食べているのか、タンパク質の摂取量、何の栄養分が足りていないのか等を調べています。途上国に協力している財団はフィールド調査まではしないため、私たちが代わりにすることもあります。
ウェブで調べものを始めたのは幼稚園のときでしたね。その頃はローマ字が分からないので、かな入力でした。小学生の時にFlashゲームに出会って、「これを無料でできるなんてすごい!」と感じたのが、パソコンにハマるきっかけでした。周りの友達は、まだそんなにパソコン触っていませんでしたね。
両親がレストラン経営をしていて、自宅にパソコンがありました。僕が興味を示していたら親がお店のパソコンをくれたので、現金出納帳のフォーマットを使って数字を入れたりしていました。
小学生の頃にはWindowsXP(低学年)とWindows7(高学年)を学校で触っていました。でもパソコン授業が単体であるわけではなく、調べるツールとして触った程度でした。タイピングは入力を少し。ホームポジションなどの基礎は学びませんでした。
中学生では、技術家庭の授業の中で、タイピングを学んだり、ワードで作文書く機会がありました。さらに高校生では「社会と情報」という今の「情報」の前身のような授業があり、情報リテラシーを座学で学びました。プログラミングの授業は無かったです。
高校卒業後に、オンライン講座でプログラミングの基礎を学びました。体系的に学ぶことができて、独学では得られない知識も身に付きました。
実は、農学とITの両方を学びたいと思っていました。というのも、親がレストラン経営なので、子どもの頃から農家さんと関わることが多くて。農場をみせてもらったときに、「農業はITを使って効率化できるな」と思ったんです。その後、中学生か高校1年生ぐらいの頃に、スマート農業を推進する事業をやりたいと思いました。
大学への進学では、情報系か農学に進むか迷いましたが、農業は専用の設備が必要と感じたため農学を専攻しました。農学を学ぶ中で必要と感じたプログラミングや情報系の知識は、いまは独学で身に付けています。
※菅野先生は、スタープログラミングスクール公式Instagramの運用にも携わってくださっています。
2年ぐらい前ですね。
起業して間もない大学1年生の頃は、仕事がなくて塾のバイトをしていました。塾講師の経験を通じて、子どもに何かを教えるのが好きだと気づいたのも大きいですね。
自分がこれを言われたらどう思うかなと考えることは大切ですが、小学生や子ども相手の場合は、あえて自分事に置き換えないようにしています。これは保護者の方にも経験があると思うのですが、例えば子どもが友達と「〇時に公園で遊ぼう」と約束していて、相手の子が来なかった場合。大人にとってはそれは小さな出来事だし「何か事情があったのかな」「また今度遊べばいいか」と考えますよね。
でも子どもにとっては、お友達が来てくれなかった、その事実が全てだったりするんです。落ち込んだり悲しくなったりすることもあるでしょう。それを大人が自分事に置き換えてしまうと、ささいなことだと考えて「そんなことより宿題やりなさい」となってしまう。
講師として子ども達の気持ちに寄り添うために、子ども達に起きたことをより大きなコトとして考えるようにしています。
半年で一気に大人になったり、内向的な子が喋れるようになったりと、子ども達の成長がすごく早いんです。プログラミング力もさることながら、子ども達の人間力というところの成長を感じた瞬間が嬉しいですね。どんどん変わっていくので、その変化の様子をリアルタイムで見られるのが楽しいです。
先ほどの「自分事に置き換えない」という話にも通じる経験なのですが、プログラミング作品の発表会でのできごとが今も心に残っています。
スタープログラミングスクールでは、数か月に一度行われる発表会に向けて、子ども達が個人やグループでプログラミング作品を作っています。ある時、発表会までに完成するかどうか微妙なボリュームの作品があったんです。講師は「プログラムが完成しなくても、その過程や経験が学びとなれば良い」と考えていますので、そのまま様子を見ていました。結局、そのプログラミング作品は発表会までに完成しませんでした。
でも、そのお子さんは自分の作品が完成しなかったことに落ち込み、発表会で泣いてしまった。大人にとっては「経験」と思えても、本人にとっては大きな挫折になってしまった可能性があります。
完成させることが目的ではないとはいえ、講師としてどう寄り添い、どう声を掛ければ良かったのか。いまも考えることがあります。
スクラッチでWikipediaのような検索ツールを作った子がいましたね。いくつかのキーワードを登録しておいて、そのワードを検索したら結果が表示される。発想が面白いなと思いました。子ども達のプログラミング作品はアイデアが豊富で、いつも驚かされます。
本来だったらできなかったプレゼンができるようになったり、教室内でお友達ができたらいいなと思っています。スタープログラミングスクールの教室では、内向的な性格のお子さんも自分を表現して良いんだ、と思えるような場所になれたら嬉しいですね。
これからはどの業種でも必要だと思います。知識があることで子ども達の世界が広がるはずです。
一番良いなと思うことは、ITリテラシーがついたことですね。しくみの裏側を知っているので、詐欺広告に騙されないとか。生活にいきていると感じます。子ども達にも必要な知識ですから、ぜひプログラミングを学んで身に付けて欲しいです。
アイデアをカタチにしたいと思っている子。あふれてやまない子がプログラミングができるといいのではないでしょうか。
スタープログラミングスクールにおいては、内向的な子におすすめです。グループワークや発表会を重ねるごとに、自然と仲間や講師と話せるようになっていくんです。プログラミング以上に、これから社会に出ていく上でのスキルが高まると感じています。
内向的な子の中には、自分に自信を持てない子もいると思いますが、習い事としてプログラミングを選び、学校では詳しくやっていないことを習っていると「私はプログラミングができる」「他の人ができないゲームを作れる」と自信がつきやすいように思います。
子ども達がSNSと距離を置くのは難しくて、大きくなるにつれて、つい周りと自分を比べてしまう場面が増えてくると思います。そんな時に、自分は周りの人よりもこれができる!という軸がないと流される人間になってしまう、と私自身が感じています。プログラミングを自己肯定感をあげる手段のひとつとして選んでみても良いのではないでしょうか。
得意だと思います。タイピングは子ども達も絶対にやっておいた方がいい、学ぶべきスキルだと思います。プログラミングでは、スクラッチだと文字入力の機会は多くはありませんが、タイピングができる方がより楽しいと思います。テキストプログラミングに進むなら必須です。
しっかりマニュアル化されていて、講師の質に授業が左右されないと感じています。コーチングなど講師向けの研修もしっかりしていて、保護者の方にも安心して頂けるのではないでしょうか。教材は子ども達にも分かりやすく構成されていますし、チェック&チャレンジで、理解度を客観的に評価できるのがいいと思います。スクラッチの画面で実際のコードを見せながら学んでいくので、とても分かりやすいですね。
スマート農業はいつか実現したいのですが、まだまだ課題が山積みです。地元の福島で農業をしている方は高齢化が進んでいて、パソコンが分からない方が多いんです。利益がでるようにスマート農業について話してみても「パソコンを覚えるぐらいなら利益が出ないままでいい」と言われたりして、理解してもらうまでには時間がかかりそうです。でも、まずは地元の福島でやりたいと思っています。知り合いの農家さんもいらっしゃるし、プログラミングで学んだ知識を活かして、農業を活性化していきたいです。
菅野先生、インタビューに応えてくださりありがとうございました!
プログラミングは、子どもたちの未来を切り拓くための重要なスキルです。菅野先生の経験からもわかるように、プログラミングを学ぶことで、論理的思考や問題解決能力が自然と身につきます。さらに、プログラミングを通じて、自己肯定感やコミュニケーション能力も高まることが期待されます。それらは、将来的にどんな職業に就くにしても役立つスキルです。
子どもにプログラミングを学ばせるかどうか迷っている親御さんは、まずはお子さんの興味を観察してみてください。そして、興味があるようなら、体験教室やオンラインでのプログラミング学習を試してみてはいかがでしょうか。実際に触れることで、プログラミングの楽しさや可能性を実感できるかもしれません。
この機会に、ぜひお子さんと一緒にプログラミングの世界を探求してみましょう。未来を担う子どもたちにとって、プログラミングは可能性を広げる大切な一歩となるはずです。
プログラミングを楽しく学ぶコースも充実しているスタープログラミングスクールなら、小学1年生から受講できます。ICTリテラシーに加えて「コミュニケーション力」や「チームワーク」など、AI時代に活躍するための「21世紀型スキル」を伸ばす学びを実践しています。
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私たちは、これからのAI時代を生きる子ども達には「自分で考えるチカラ」が必要と考え、プログラミング教育を通してその力を養うお手伝いをしています。講師、教材開発、広報など様々な担当者で構成されたコラム編集部が、現場での感覚や実例も交えて、子育て中の方に役立つ情報を分かりやすくお伝えしていきます。